ツーリング備忘録(東北編)

東北バイクツーリング備忘録 2021年春⑤(田沢湖~男鹿半島~青森つがる)

2~3年前に青森県の日本海沿岸に沿って走る五能線に乗ったことがあり、そのときに立ち寄れなかった観光地への心残りが強く、田沢湖のキャンプ場で宿泊後に再度日本海沿岸に戻るコースに進むことを決めます。昼過ぎまで雨が降り続き、出発はチェックアウト時間ギリギリでした。

田沢湖から秋田駅近郊まで戻って男鹿半島付近へ

相変わらず天候はイマイチの中、秋田駅近郊まで戻って、秋田港セリオンタワーそばを通って日本海沿いに男鹿半島を目指す走行ルートになりました。はじめは珍しかった風力発電のプロペラが、この辺りまで来ると飽きるほど建ち並んでいて、飛んでいきそうなぐらいグルグル激しく回転していたのが記憶に残っています。

縄文の森たざわこ ➝ 国道105号線(羽州街道)➝ 国道46号線(角館バイパス)➝ 国道13号➝ 国道7号(秋田北バイパス)➝ 港湾通り➝ 県道56号(秋田天王線)➝ 国道101号➝ 男鹿半島

出発が遅れて、どこで宿泊できるのか曖昧なまま先に進み、雨風が強くてキャンプ場への予約電話も断られるようなこともあったものの、男鹿半島付近で泊まれるキャンプ場を何とか予約確保します。悪天候の中でのテント設営などスタッフの方は気を遣ってくれたのですが、海岸に流れ着いたゴミが目に付いたり、料金が高かったりと人には薦めにくく、ここでの紹介は省略します。

男鹿半島付近で、とあるキャンプ場に宿泊

男鹿半島付近で、とあるキャンプ場に宿泊
キャンプ場に到着後、日が落ちる前にとテント設営をはじめますが、強風でなかなか進まず。仕方なく設営半ばで温泉施設でリフレッシュしたものの、夜になって豪雨と強風がさらに激しさを増します。強風で幾度となく抜けるテントペグ(テント用杭)を打ち直し、ガイロープ(テント用ロープ)の一部は傍の暴風林に縛り付けて...豪雨か強風どちらか一方であれば凌げそうなものの、両方が一度にやって来た場合には対処に苦戦しますね。深夜過ぎから風は弱まって、朝には雨も止み風も弱くなりました。明け方、あまりの強風に一度も転んだことが無かったバイクが倒れていてショックを受けます。ツーリング継続には支障なかったのは不幸中の幸いでしたが。。。

秋田・男鹿半島から日本海沿いに青池、青森つがる市へ

秋田・男鹿半島から日本海沿いに青池、青森つがる市へ
以前来たときは男鹿半島をレンタルした電動アシスト自電車で周っているので、今回は軽く流した程度。そのとき立ち寄れなかった世界遺産白神山地の十二湖やに向かい、日本海沿岸を走る五能線に沿って西津軽を抜けて、つがる市に向かいます。天候は回復して移動は快適になりましたが、コロナ禍の影響か休業中の飲食店が多い一方、道の駅など大きなレストランは長い行列で、ここでは食事に苦労しました。ランチを諦めかけた頃、不老不死温泉にあったレストランに救われます。道の駅など西津軽郡はイカ焼きも有名ですが今回は立ち寄れず。

男鹿半島➝ 国道101号➝ 国道7号➝ 国道101号(大間越街道)➝ つがる地球村

訪問できた津軽西海岸の観光地
十二湖 世界自然遺産・白神山地に点在する33の湖の総称。津軽国定公園内で広葉樹の原生林に囲まれている。青いインクのような湖水で「青池」が有名。
不老不死温泉・黄金の湯 白神山地の山麓、青森県深浦町にある温泉旅館。夕暮れ時になると景色が黄金色に染まる「黄金崎」にあり、日本海に沈む夕陽を望む露天風呂が人気。
春光山 円覚寺 船人の信仰を集め、海上安全の祈願寺として、船絵馬などが納められている。境内に「竜灯杉」と呼ばれる巨木があり、日本海を航行する船の目印になった。

暴風雨の夜を境に、雨降り続きだった毎日が嘘のよう、ツーリング日和というような快晴の続く日に変わります。またテント設営が少しだけ上達したのに加えて、天気だけでなく意識も変わったように思います。状況が悪いときは、素直にビジネスホテルなどの宿泊施設に泊まるようなり、良い薬になったかも知れません。