日没後、雨に降られつつ長時間バイクで走って田沢湖畔のキャンプ場に到着。チェックインに間に合ってホッとしたのも束の間、地面が落ち葉でぬかるんだ土壌でテント設営することになります。真っ暗な中、LEDランプの電池が切れて、小さな街灯の明りを頼りにテント設営、キャンプ場には明るい時間帯に入るべきという教訓を得ます。
きりたんぽ待ちで秋田中心部を離れるのが遅れて、宿泊したのは秋田県仙北市「田沢湖オートキャンプ場・縄文の森たざわこ」。風力発電のプロペラが立ち並ぶ日本海側とは異なった雰囲気で、内陸に入った仙北市の田沢湖周辺は比較的風も弱く、静かで落ち着いた雰囲気でした。
「田沢湖オートキャンプ場・縄文の森たざわこ」キャンプ事情
歴史のある広大なキャンプ場で開放的な雰囲気があり、山側で眺めが良く縄文風バンガローのある「いぬわしサイト」と、湖畔に近いバイクサイトのある「くにますサイト」と2つに分かれています。管理棟で受付後、「くにますサイト」のバイクサイトに移動。画像からは分かりにくいのですが、テントサイト目前には道を隔てて田沢湖畔が静かに広がっています。
- 地面は粗い芝生。雨降り続いて落ち葉や泥でぬかむ場所がありました。
- キャンプ場の管理棟は24時間スタッフ常駐で安心感あり。スタッフの方々も親切対応。
- レンタル用具(有料)が充実。雨降りで肌寒く毛布やタープを借りられ助かりました。
バイク用テントサイト 1300円(入場料450円、大人1人1泊850円)、レンタルした毛布150円、タープ1000円(1泊)でした。チェックアウト時間が遅いのも訪問者にはありがたいです。(2021年5月時点)
「縄文の森オートキャンプ場」周辺案内と観光のヒント
周辺は静かで落ち着いた雰囲気であり、観光客向けの飲食店やお土産屋など最低限の店舗しかなく、夜は街灯も疎らで真っ暗だったのが印象に残っています。私は雨降りであまり外出できておらず、キャンプ場ウェブサイトの周辺案内図をご参考ください。バイクで数分程の場所にコンビニエンスストアが、バイクで10分程行った田沢湖駅周辺にはスーパーがありました。
いろいろ見て周りたい人向けに参考リンクを貼っておきます。キャンプ場にもいくつかの無料観光ガイド冊子が置いてあり、一部はウェブサイト上でも公開されています。
田沢湖周辺は温泉の宝庫、温泉好きにお薦め。
私の訪問時は、雨が降り続いているタイミング、立ち寄れた観光地は上記画像の玉川温泉のみ。それでも、玉川温泉自然研究路を歩き、源泉が噴出する大噴見学に加えて、玉川温泉に向かってバイクで走った1時間程の渓流や湖沼を抜ける峠道が爽快さが印象に残っています。秋田県仙北市周辺は、国内でも有名な複数の温泉郷および数多くの日帰り温泉施設が点在しており、バイクなど移動手段が必要になりますが充実した湯めぐりを楽しめます。また多くの温泉地は食堂が併設されており、効率よく食事をとりたい方には良いと思います。
水沢温泉郷 | 秋田駒ヶ岳山麓の田沢湖高原にある温泉郷。水沢温泉郷を代表する日帰り入浴施設に「露天風呂水沢温泉」がある。知名度は高いとは言えないが穴場感あり。キャンプ場からバイクで15分程。 |
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乳頭温泉郷 | 十和田八幡平国立公園の乳頭山麓に点在する七湯が「乳頭温泉郷」と呼ばれ、最も古い歴史のある「鶴の湯」をはじめ、それぞれが異なる源泉から多種多様な泉質を持つ。宿泊者限定で七湯入浴できる「湯めぐり帖」が販売されている。キャンプ場からバイクで40分程。 |
玉川温泉/新玉川温泉 | 十和田八幡平国立公園の秋田側、単一の湧出口からの湧出量では日本一を誇る温泉。地元マタギにより発見され、発見時に鹿が傷を癒していたことから、古くは電気が通るまで「鹿の湯」「鹿湯」と呼ばれた秘境の湯治場。キャンプ場からバイクで1時間程。日帰入浴は時間が限られるので注意。 |
今回の東北ツーリングは、沿岸あるいは半島沿いに日本海側から太平洋側へ抜ける計画で、「縄文の森オートキャンプ場」での宿泊後に再度日本海側に戻ります。実は田沢湖付近へのに宿泊は大きくルートから外れ予定外のものでしたが、沿岸あるいは半島沿いとは違った魅力を感じて後の計画への影響は小さくないと考えています。後から振り返って、田沢湖は青森県や岩手県へのアクセスが良くて、次回以降の東北ツーリングでは田沢湖を経由して青森や盛岡に抜けるコースを楽しみたいと考えています。