ツーリング備忘録(東北編)

東北キャンプツーリング備忘録 2021年春⑭(バイク旅の帰路;宮城仙台~東京練馬)+まとめ

深夜に仙台駅付近の駐車場を出発、迷うところもなく高速に乗って、東京に向かいました。深夜から明け方にかけての高速道路走行となり、自宅に到着したのは朝方でした。少しだけ行きよりは暖かく、僅かですが負担は軽くなったと思います。

仙台市中心部 → 仙台南IC(東北道) ➝ 川口JCT(東京外環へ)➝ 大泉IC ➝ 環八通り

東北中央自動車道… 4190円(ETC料金/軽自動車区分、深夜割引)
東京外環自動車道… 420円(ETC料金/軽自動車区分、深夜割引)

仮眠をとったはずが、強い睡魔に襲われてウトウトすることが2~3度あって、PA(パーキング)で休憩したものの振り返ると怖く思います。料金が割安な深夜の高速利用についても、再考する必要がありそうです。

注)ページトップの画像は青森むつ市の早掛レイクサイドヒルキャンプ場で撮影したもの。

今回の東北ツーリングにかかった費用

今回12日間(宿泊は10泊)にかかった費用は、約4万5600円。当初、東北ツーリングのことを書き残すことは頭に無かったため、食事代の記録は残しておらず含みません。概算で食事代を算出すると、コンビニ軽飲食も含めて度々水分補給もしており、大雑把に1回1200円程?、合計で 8万9000円程と考えています。出発前に揃えたキャンプ道具や小物類は含んでいません。

  • 東北ツーリングにかかった費用 合計 約89000円
    (食費を除く場合、合計 約 45600円)
  • 東北ツーリング1日あたりの平均支出 約7420円/日
    (高速代・ガソリン代を除く場合、約 5900円/日)
  • 東北ツーリング1日あたりの平均移動距離 約225km/日
    (初日466km、最終日367km、初日と最終日を除く平均187km/日)

思った以上に散財してしまった…というのが率直な感想である一方、気ままなソロツーリングってこんなものかなと納得する自分がいます。また今回のようなロングツーリングへ数回以上行く予算と比べて、車種にもよりますが小型バイク(あるいは中型バイク)1台の新車購入費用とあまり大差ありません。小さなエンジンで、ジクサー(バイク車種)よく頑張ってくれたと感謝しつつも、ツーリングに度々行くなら、よりキャンプに向いたバイクへの乗り換えを検討すべきか?…という考えが頭に無いかといえば噓になります。

  • 高速代 約 8400 円
  • ガソリン代 約 10125 円(走行距離から逆算; 2700km ÷ 40 × 150 )
  • ホテル代 約 9400 円(2泊・ホテルJALシティ青森ほか)
  • キャンプ場利用料 約 10500 円(8泊+漫画喫茶での休憩含む)
  • レンタル用品 約 2200 円(タープ、毛布)
  • 温泉代 約 5000 円
  • 食事代 ???(推測 1200 円× 3回 × 12日 = 43200円)

燃費の良さには定評のあるジクサーですが、まず目につくのは高速代とガソリン代。高速代は深夜割引を利用するなど若干節約したものの、高速道路走行を前提にした長距離ツーリングでは必要経費?と思われます。また中型以上のバイクでは効率的に移動できるものの、燃費は悪くガソリン代は1.5~2倍程になると推測します。後にETC二輪車を対象とした各種割引があることや、フェリーなど事前予約割引がある会社があることを知りました。次回以降に試したいと考えています。

次に宿泊費用であるホテル代とキャンプ場代。基本的にホテル宿泊の回数が増えるほど費用はかかりますが、悪天候の場合や疲労感がある場合など、頑なにキャンプ場への宿泊にこだわるのもどうなのかと思いました。ホテル以外の宿泊サービスを利用するなど工夫できると考えていますが、今回のツーリングではコロナ禍の影響が強く、キャンプ場以外ではプライベートな空間が保てるホテルのみに宿泊しました。

占める割合が大きかったのは食事代。ほぼ外食メインで普段の生活の1.5~2倍程。折角のツーリング、見知らぬ土地での飲食代で節約しすぎるのも違うと思いつつ、外食を増やすと費用はかかり、キャンプ飯を増やすと時間がかかります。現状、キャンプ場で作ってもレトルト食品程度。もう少し炊事を工夫できないかは課題の1つ。次回以降、ご当地弁当など何か良いアイデアはないものか。

今回の東北ツーリングの反省点

ツーリングを重ねることで、自分やバイクに負担の少ない距離感、それに合った休憩や宿泊の仕方も掴めてくると感じますが、今後のため意識したいことをまとめました。

1.ツーリングに適切な時期や服装、自分自身に適切な距離感

昨年バイク購入時、とあるバイク屋の兄さんと排気量の話になったことがあります。排気量によってツーリングに行く範囲が大雑把に決まってくる … と聞きました。参考になるご意見をいただきながらも、そのときは大排気量バイクの購入を薦められているのかと誤解して「ふーん…。」という感じの反応でしたが。キャンプ道具を積んだロングツーリングを経験して、私の場合 ジクサー150 で無理なく走れる距離感は、1日300km 程度が目安と感じます。暖かさや寒さ、昼なのか夜なのか、荷物の有無など諸条件での前後はありますが、キャンプや観光などツーリング以外の余力を考えると、これぐらいが適切かなと思います。

また東北ツーリングでは気温や気候の影響が大きく、キャンプ泊がメインの場合などGW(ゴールデンウィーク)明けが望ましいと思います。今年はコロナ禍で特別かもしれませんが、飲食店だけでなく宿泊先の選択肢も減りますし、通行が疑わしいルートもありました。加えて、しっかり防寒防風対策あるいは悪天候対策の服装やキャンプ装備など、乗り手もバイクも健康で元気な状態を保てないと、スケジュールに影響がでてしまい、折角の楽しむ機会や時間を奪いかねません。

無理のない距離感を意識して、ツーリングの計画を建てることで無駄や負担を減らせる。また季節や天候に応じた走行ルートや宿泊方法など、柔軟な対応は大切。疲労感や積載性の視点から異なるバイク車種でのツーリングも試したいですね。

2.キャンプツーリングの目的はどこにある?

景観の良いルートを走りたいとか、美味しい郷土料理を食べたいとか、秘湯と呼ばれる温泉に入りたいとか、いろいろあると思います。また日によって優先順位が異なる場合もあるかもしれません。今回の東北ツーリングがどうだったかと言えば、評判の良いキャンプ場、美味しそうな食事処、立ち寄りたい観光地を見つけると、あっちへこっちへとナビアプリ頼りで向かう、行き当たりばったりを絵にかいた無計画ツーリングだったような(汗。観光地や温泉地を目指して同じようなルートを行ったり来たり、無駄は少なくなかったと振り返ります。

広い敷地を必要とするキャンプ場の多くは郊外にあり、飲食店の立ち並ぶ市街地で外食したいと思っても、なかなか効率良くはいきません。キャンプ場を拠点とした場合、ホテルを拠点とした場合は考え方やライフスタイルの違いもあって、それぞれの良いところを整理して生かす視点も必要に思います。私の場合は、昔よく旅行していた時は移動手段は鉄道に頼る場合が多く、宿泊先は自然と駅近のホテルになりがち、そういった癖や感覚が抜け切れていないように思いました。

今後のキャンプツーリングは、どのルートを走るかを優先、立ち寄りやすい宿泊先や食事処あるいは温泉を探すのが効率的と考えています。点と点を無理やりつなげるのではなく、線で意識できるようなツーリングが出来ればと考えています。

3.キャンプツーリングで楽しむべき優先順位

仮にキャンプツーリングの目的が決まっているにしても、ルート/観光/宿泊準備/食事/風呂(温泉)など予習あるいは準備すべきことは多くて、ツーリング期間の後になるほど行き当たりばったり傾向はより強くなりました。そういった楽しさもあると思いますし、訪問や経験を重ねることで変わると楽観的に考えていますが、はじめての都市や街では時間が無くなり、食事はカップラーメンとか、温泉はあきらめたとか、折角の機会を逃してしまうことも少なからずありました。

今回東北ツーリングでは前半に悪天候が続き、キャンプ疲れから途中ホテルに宿泊しました。外食、ランドリー(洗濯)、スマホ等の充電など、宿泊費用は倍増したものの、快適に過ごせた結果、体力回復にもつながり、キャンプツーリングを見直す良いキッカケになったと考えています。ランドリー(洗濯)、スマホ等の充電、外食など体力回復のためにも、キャンプ場に2~3日連泊後、ホテルなど宿泊施設を挟むのも良いと思います。

全体あるいは日々のスケジュールの中で、何を優先するか決めておき、時には割り切った判断も大切に思いました。悪天候やトラブルなど不測の事態が起こる可能性もあり、欲張りすぎず、余裕のある計画が望ましいと思います。

4.その他

細かいことを挙げるとキリがないのですが、他に気づいた点や反省点を列挙しました。

  • キャンプ場と言っても様々なスタイルがあり、特徴を把握して状況に合わせて利用できるようにしたい。近くにスーパーあるいは温泉があると効率的。また悪天候の場合、毛布やタープなどレンタル品があると便利。
  • 動画撮影のアクションカメラは、カメラ固定金具のネジが緩んで落下して破損。早々と断念。(ツーリング前に十分なテストが必要)
  • バッテリーの継続的な充電、溜まっていく動画データの保存と管理も課題。

帰宅した翌日、オイル交換のためバイクショップへ

バイクも乗り手も健康で元気な状態を保てないと、スケジュールに影響がでてしまい、折角の楽しむ機会や時間を奪ってしまいかねない。ツーリングのみならず、日々のメンテナンス、普段からの心掛けや工夫なのかも知れません。今回東北ツーリングでの走行距離は 約2500km、秋田県の男鹿半島付近でオイルランプ点灯に気づいてから、帰宅まで 1500km以上走り続けています。帰宅した翌日、やっとバイクショップでオイル交換、5000円程の出費。ジクサー150 の場合、2000km 毎にオイル交換が望ましい様子、この費用もツーリング経費に考慮すべきなのかもしれません。

東北ツーリングの途中、下北半島のお土産センターでバイクの調子が悪いと嘆いていた人に会いましたが、万一のトラブル時に主要都市エリアあるいは立ち寄りやすいエリアで、修理やメンテナンスのために予め情報を集めておくことも必要に思いました。ツーリング途中にメンテナンスに時間をかけるかは賛否あると思いますが、オイル交換なら仙台など大きな都市でも対応してくれるバイク屋はたくさんあったはずと振り返っています。